「学童保育」が心配 “暑さ”や“人手不足”、規制緩和による“安全対策”① 中京テレビNEWS
働く親をもつ小学生が、授業後などに過ごす「学童保育」。実は今、その学童保育の課題が浮き彫りとなってきています。
ある平日の午前8時過ぎ。名古屋市瑞穂区の学童保育「弥富・中根第1学童クラブ」に子どもたちが集まってきました。
夏休み期間は、通常よりも長く午前8時から午後7時まで開所していて、子どもたちは宿題をしたり遊んだりしながら一日を過ごします。
「本当に働く親としては、すごくありがたいですね」
「こういう環境があるから、安心して働けるのが一番」
「なくてはならない場所です」(保護者)
中には、この季節ならでは“暑さ”についての心配を口にする保護者も。
「熱中症とかも。ずっと暑いので心配ですね」
「ただでさえ暑いのに、かわいそうですけど、しかたがないですね」(保護者)
建物はプレハブ。学童運営者に市から無償で貸し出されますが、熱が部屋の中にこもるそうです。名古屋市内のいくつかの学童が、プレハブなのだといいます。
「プレハブなので、壁に外の気温が直接反映してくるので、夏の昼間は壁付近に立つと、モワッとした空気がきますね」(父母会事務局 中嶋礼子さん)
午前9時半すぎの室内の気温を見てみると27度ですが…。
「子どもたちの熱気もあるのか、27度とは思えないくらい暑いです」(記者)
暑さのワケは、そのつくりだけではないようです。
この学童では、2009年の開設当初は児童16人が利用していましたがしたが、今年は45人にまで増えました。
部屋の中にも関わらず、汗をかいている子も。教室とほぼ同じ大きさの施設内は、子どもたちが密集しているような状態で遊んでいるのです。
そこで、施設内のエアコンを増やし、直射日光を避けるため、すだれ代わりのシートを設置。屋根には遮熱マットを広げ、暑さ対策をしましたが、なかなか緩和されない様子。
「今から公園行くから、公園行きたい子」(指導員)
苦肉の策は、移動に負担がかからない涼しい時間帯に、公園や図書館などに出かけること。
「子どもたちが健康上問題のないように、元気に過ごせる環境を整えたいなと思っています」(父母会事務局 中嶋礼子さん )
②へ続く