高崎東小学童クラブ

高崎市立東小学校に通う児童のための学童クラブです。

第一中学校 いちい祭でビブリオバトル。高崎新聞

中学生が知的書評合戦。

自分が面白いと思った本を5分間でプレゼンテーションし、どの本が“一番読みたくなったか”を競う、ビブリオバトル。知的書評合戦とも呼ばれるイベントが10月18日(金)、高崎市立第一中学校 第31回いちい祭で開催された。

 

この日、学年ごとの予選を勝ち抜いてきた3名がステージに上った。一番手の一年生・粕川翠月さんが紹介したのは、天才数学少女が難事件に挑む、数学ミステリー「浜村渚の計算ノート」。二年生の根津理希さんは、テレビドラマ化や映画化もされた、お嬢様刑事とその執事が事件を解決する「謎解きはディナーのあとで」をプレゼンした。最後に三年生・武居浩志さんは、現役の医師であり作家でもある知念実希人のサスペンス「レゾンデートル」を紹介した。

 

結果は、二年連続の出場となる三年生の武居さんのプレゼンが会場の共感を呼び、「レゾンデートル」が一番読みたい本に選ばれた。武居さんは著者のプロフィールや、物語の印象的なシーンから紹介し始め、最後に「あなたの存在理由(レゾンデートル)は何ですか?」という問いかけで締めくくり、聴衆を引き付け刺激するプレゼンテーションを見せた。

 

いちい祭でビブリオバトルが開催されるのは今年で5回目。生徒全員が自分の好きな本を選び、予選に参加するため関心が高く、文化祭で最も注目を集めるイベントの一つになっている。同校では朝の10分間読書を実施しており、この時間や夏休みを使って本を選んでいるそうだ。また、図書委員が各教室を回っておススメの本を紹介するブックトークも定期的に行われ、生徒が本に親しめるような取り組みに積極的だ。

 

ビブリオバトルは2007年に京都大学の研究室内で生まれ、現在では全都道府県でビブリオバトルが行われている。小中学校はもちろん、大学や企業研修、図書館や書店など開催場所も多彩だ。ゲーム感覚で参加できるため、本に親しむきっかけにもなっていると同時に、プレゼンテーションスキルの向上にもつながるという。

 

10月26日(土)には、全国高等学校ビブリオバトル2019群馬県大会が群馬県立図書館で開催される。高崎の街中では、コミュニティ「たかさきbiblioミーティング」は一般の方でも参加できるビブリオバトルを定期的に開いている。また活字文化推進会議 のYoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCbEPq7dh3mfAcfbMBInsRZw)では、各大会の様子を手軽に視聴可能だ。読書の秋、ビブリオバトルで読みたい本を探してみてはいかがだろうか。

高崎新聞(2019年10月21日)