高崎東小学童クラブ

高崎市立東小学校に通う児童のための学童クラブです。

「学童保育」が心配 “暑さ”や“人手不足”、規制緩和による“安全対策”②

 

中京テレビNEWS

==不足している施設や指導員==

 共働きなどの世帯が増え、子どもたちの居場所として欠かせなくなっている学童保育は、全国的に年々増加。

 昨年度、利用した児童数は121万人と10年で1.5倍に増え、施設の受け入れ態勢が追いついていないのが現状です。

 さらに、こんな問題も。

「今の課題は指導員不足が一番大きいですね。(愛知県だけで)300~400人は、少なくとも足りていないですね。(時給が低い所は)900円に届くか届かないか、安いですよ」(愛知県学童保育連絡協議会 賀屋哲男 事務局長)

 指導員は、保育士や教員免許を持っているなどの基準がありますが、働く条件が整っていないため、なり手が少ないのです。

指導員不足の解消するために“ある対策”を

 その課題を夏休み期間だけでも解消しようとしているのが、愛知県豊川市です。

 複合商業施設「プリオ」の中にある、手作り感のある看板が目印の学童保育は、今年初めて“夏休み期間限定”で開所しました。

 指導員不足を解消するための対策も。

「(普段は)子育て支援センターに勤めています」(指導員 小久保伸子さん)

 名札には「子育て支援センター」と書かれていますが、実は指導員は、他の学童保育や保育園で働いた経験がある人たちなんです。

 働く保護者たちの声を受け、市が指導員のなり手を探し、どうにか開所にこぎつけたといいます。

「(保護者からは)夏休みだけでも預かってもらえるところがあって、うれしいですとお言葉をいただいて、こちらも喜んでいます」(指導員 小久保伸子さん)

規制緩和」への懸念

 対策が進められていく一方で、子ども達の安全を脅かす懸念も。それは、今年5月、児童福祉法の法改正で規制が緩和されたことです。

「今までは、指導員を“2人以上”配置しなければならないと国が位置づけていたんですが、できれば守ってほしいけど、“守らなくてもいいよ”と(緩和されることになった)。小学生はまだ落ち着きがない時期ですので、ひとりで見るのは、ほぼ不可能に近い。けががあった場合に、ひとりだと対応しようがない」(愛知県学童保育連絡協議会 賀屋哲男 事務局長)

 指導員の配置や基準について規制緩和されることになり、子どもたちの安全が守られるのか心配だと指摘します。

 始まったばかりの夏休み。子どもたちの過ごしやすい居場所の確保が求められています。

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